磯貝:これはAIとの壁打ちでもいいのでしょうか。
堀田:それでもいいですよ。とにかく頭の中にあることを吐き出すことで、脳の処理効率が上がります。そう考えると、大学教授って役得だなと思います。「人に教えることで学びを深める」ということを仕事として、日常的にできるわけだから。実際、学生と接していると自分の研究も深まるし、新しい分野への興味が広がったりもしますね。
「宣言効果」の効果も侮れない
磯貝:人に話すことの効果には、「宣言効果」みたいなものもありません? 私の場合、たとえば「いついつまでに、修論をこれくらいまで進めたい」と周りに話しておくと、「修論、どうなった?」と聞いてもらえるので、それがリマインドになって焚き付けられることがけっこうあります。「あ、進んでない! やらなくちゃ!」と。
堀田:「パブリックコミットメント」という有名な心理作用ですね。そんなふうにリマインド機能を設定しておくのも大事です。人に話すのもそうだし、目に入るところに目標を貼っておくのも同じ。しかも、目標までの道のりまでちゃんと設定して、進捗報告することも習慣化すると、なんと実行率が1.8倍にもなるという研究もあるんです。
磯貝:それは侮れませんね。先生はどこに目標を掲げるんですか?
堀田:僕はSNSですね。
磯貝:さすが! 一番多くの人の目に触れるところに公表されている(笑)
堀田:自分を追い込むためにね。最近だと、勉強ではありませんが、ダイエットです。「いつまでに痩せる」って公表して、実際、宣言した期間で7キロぐらい痩せましたよ。
磯貝:本に書かれたことを、そうやってご自身でも実践されていますよね。
堀田:インタビューで聞かれたときに、著者が自分で書いたことを実践してなかったら、まずいでしょう。そう考えると、本を書くことも、僕にとっては一種のパブリックコミットメントということですね(笑)
構成/福島結実子



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