私は異国へ渡航する際、旅先の情報をあまり調べない。よって川沿いの靴を初めて見たときも、「この靴はなんの目的で置いてあるんだろう?」「たくさんの人が写真を撮っているから、きっと有名な場所なんだろうな」といった認識しかなかった。
あの美しい光景の裏側には悲惨な歴史があること。同じ過ちを繰り返さないための誓いと戒め、強い覚悟の象徴であることを知ったのは、日本に帰国した後だった。当時34歳だった私は「無知って罪なんだな」「大人になってからも勉強は大切だ」と反省した。
もちろん私たちはウィキペディアではないので、世界にある200近くの国、そのすべての歴史を学ぶことは不可能だろう。そのうえで、多くの物事へ関心を持つこと。大人になると失われがちな好奇心や、勉強する姿勢をどう取り戻していくかは、自分の人生の大きな課題だと感じている。
2026年5月、再び同地を訪れたときは、夕日を眺めながら20分ほど思いをはせた。男性の靴や女性の靴、子供の靴を見ると胸が痛んだ。
さて、その一方で、過去の犠牲者を悼みながら「笑顔で生きる」ことは、今を生きる者ができる1つの追悼の形だと私は考えている。日本と同じように戦争の痛みを乗り越え、復興したハンガリーという国ではどのような光景が広がっているのか……。ここから先は私が見た「正直な1次情報」を笑顔で紹介したい。
ザ・ヨーロッパの素晴らしい街並み
同国の首都・ブダペスト市内では「ザ・ヨーロッパ」といった光景が広がっており、街を歩いているだけで楽しい気分になる。人通りはそれほど多くないので、のんびりと観光できる点もグッドポイント。特にドナウ川沿い、その中でも国会議事堂のロケーションはヤバイ。美しすぎる光景に目を奪われること間違いなし。


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