当時ウブだったぼくは、それがものすごい効果を発揮するとは全然知らなかった。
早速反応があり、NHKラジオから出演依頼が来た。番組の中に「著者に聞きたい本のツボ」というコーナーがあるらしい。なんでも朝5時から放送されて、聴取率は2%という。
え、それって誰も聴いてないのと一緒だよね。でも、編集者に勧められて渋谷のNHKに向かった。
15分くらいの録音インタビューだけど、一発取りだという。う、ちょっと緊張。
だけど、ぼくは基本的にお喋りなので(笑)、会話が止まるということはない。立板に水と言ったら言い過ぎだけど、言い淀むことはない。録音は無事に済んで後日放送された。
たった2%の聴取率でも、本が飛ぶように売れた
反響は抜群で、その日、本が飛ぶように売れたらしい。何でわかるかというと、紀伊國屋書店が出しているデータがあるから。
これは一般の人は見られないけれど、業者の人たちは必ずチェックしている。当時はまだ、Amazonにランキングの表示がなかったので、本の売り上げがリアルタイムでわかるシステムはこれだけだった。
そうか、聴取率2%は侮れないのか。考えてみれば、朝の5時から本好きの人が200万人もラジオを聴いているのだから、それも当然かもしれない。
ラジオが終わると、すかさずテレビから出演依頼が来た。『みのもんたの朝ズバッ!』(TBS系列)、『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系列)である。
『朝ズバ』は、ぼくへの密着取材。8時またぎのコーナーで放映された。
『仰天ニュース』は、卵巣がんの少女の闘病の再現ドラマとぼくへのインタビュー。正月スペシャルで放映されて、ぼくらのコーナーは視聴率22.8%を記録した。もちろん、本もよく売れた。ちなみに、再現ドラマはぼくのクリニックを使って撮影された。


※ログイン後、コメント入力が可能です。