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ライフ #「フシギな物件」のぞいて見てもいいですか?

横浜にある築55年《"巨大な人工池"がある団地》自然に溶け込んだ「贅沢な部屋の内部」をのぞいてみた

11分で読める
横浜の竹山団地(写真:筆者撮影)
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池を中心に商店や集合住宅が並ぶ竹山団地のセンター地区。完成から半世紀が経った2021年、近現代建築の記録や保存に取り組む専門組織「DOCOMOMO Japan」による「日本におけるモダン・ムーブメントの建築250選」に選定された。

2022年には選定プレートの贈呈式が広場で開かれ、記念プレートが設置された(写真:筆者撮影)
池に飛び出すようにある広場。プレートが設置されている(写真:筆者撮影)

分譲住宅が多くを占める竹山団地において、公社が所有するのは、賃貸住宅290戸のほか、センター地区の一部店舗区画や竹山池などに限られる。そうした中で、かつて手がけた団地が改めて評価されたことは、公社にとっても大きな意味があった。

「公社としては、過去に分譲した大規模団地が、末永く発展し、元気であってほしいという思いがあります。このセンター地区が注目され、古い建物が今の価値観からも評価されることは、とてもありがたいことです。長く住んできた人も、自分たちの暮らす場所を誇りに感じられるのでは」(松井さん)

松井さんや水上さんによると、建築を目的にセンター地区を訪れる人もいるという。

「もともと建築や団地に詳しい方には知られていたようですが、建築を入り口に、団地のプロジェクトや地域の取り組みまで知ってくれる方も増えています。この一帯にどのような経緯や物語があるのかを知ってもらえるのも、面白いことだと思います」(水上さん)

買い物や喫茶を楽しむ地域の中心

現在も地域の人々が行き交うセンター地区には、かつての買い物や喫茶、池での遊びを楽しみに、団地の周辺から大勢の人が集まっていた。

松井さんは、竹山団地の近くで暮らしていた人から「喫茶店のカナールでコーヒーを飲んだ」「子どもの頃、池へ遊びに行っていた」といった思い出を聞くこともあるという。

竹山団地中央商店街。通路は広くゆったり歩ける(写真:筆者撮影)

建物の間を歩き、池を眺めながら、買い物ができる。センター地区は、団地の中にあるが、1つのまちとして、たくさんの人が出入りしている場所だった。

そんな竹山団地の池をあとにし、階段を上った。

横浜の丘陵地に広がる竹山団地。その谷あいには、池と建物がつくる美しい風景があった。商店には日々の買い物客が訪れ、池のまわりでは、生き物や建物を眺める人の姿も見える。暮らしに必要な機能と、足を運びたくなる風景が同じ場所にあることが、半世紀を経た今も人が集まる理由の1つなのかもしれない。

前編を読む:団地の中に"巨大な人工池"をつくる…横浜にある築55年の《竹山団地》あまりにフシギすぎる成り立ちに迫った

【参考文献】

公共住宅の軌跡 ―神奈川県住宅供給公社50年史―(神奈川県住宅供給公社、2001年9月)
宅地開発 (36)(日本宅地開発協会、1973年5月)
住宅 23(10)(265)(日本住宅協会、1974年10月)
レジャー産業資料 5(7)(54)(綜合ユニコム、1972年7月)
建築文化 27(314)(彰国社、1972年12月)

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