有料会員登録 東洋経済オンラインとは
政治・経済・投資 #新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場

高市首相から、市場から、アメリカから……「いじめ」を受ける日銀が「四面楚歌」を脱する「たった1つの正しい方法」とは何か

16分で読める
圧力にさらされる日銀。どうすればいいのだろうか(写真:ブルームバーグ)
  • 小幡 績 慶応義塾大学大学院教授
2/7 PAGES
3/7 PAGES
4/7 PAGES
5/7 PAGES
6/7 PAGES

競馬である。

前回(7月25日配信)の競馬コーナーでの、競馬のせり市場の話の続きである。

競走馬の「主要3つのセール」のうち、最も好きなのは「ミックスセール」

せりの中では「セレクトセール」というのがいちばんの高級馬というか、ノーザンファームを中心として超良血の高額馬勢ぞろいのせりであり、「セレクションセール」というのが、日高地方の生産者たちが自分たちの生産馬の中から厳選した馬を出すセールである。「セレクト」「セレクション」というのはそういう意味である。

買う側からすれば、前者のセレクトセールで普通にいい馬が出てくると、超良血に埋もれてしまうから値段が上がりにくいので、それを狙うか、後者のセレクションセールでは、セレクトセールで皆お金を使い果たしてしまい、高い値段でせる気力も財力も残っていないから、こちらで、いちばん高い馬を狙うのがいいのか、悩ましいところである。

一方、これらよりも、もう少し遅い時期の秋に行われるのが、そのノーザンファームが中心となって行う「ミックスセール」だ(今年は10月19日、20日)、こちらは、もともと、繁殖牝馬(母馬)を抱えすぎた社台グループが、余った馬を売り出すものだった。余った馬、と言っても、何頭か子供が生まれて、その中に牝馬がいれば、牝系は続くので(日本の天皇制と異なり、こちらは、女系がほぼすべて)、同じような血統を抱えすぎても、ポートフォリオとしては不適当なので売る、ということである。

したがって、外部から見れば、よだれの出るような良血の母馬が、安く手に入るということで、人気のセールである。私も、このミックスセールがもっとも好きなセールである(といっても買うわけではないが)。

しかし、最近は、ミックスセールで、セレクトセールの枠組みにのらなかった当歳馬(今年生まれた馬)もせりにかけるようになり、今では出品馬の半数を占め、1日目が当歳馬、2日目が繁殖牝馬となっている。この当歳馬も、遅生まれ(馬はある意味数え年なので、1月、2月に生まれた馬が、皐月賞や日本ダービーまでは有利であり、せりの時点で馬体も大きくなり整ってきているので見栄えがして売りやすい)のものや、セレクトセールでの売れ残り、あるいは、そこまで高額馬でないもの、などが出てくる。ある意味、リーズナブルなのでねらい目なのである。と言うよりは、セレクトセールで買う人々が、予算枠のない人々なので、競り上げすぎて、割高すぎるだけなのだが。

7/7 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

政治・経済・投資

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数