センター施設の商店街には、八百屋、魚屋、肉屋、米屋、花屋、楽器屋、喫茶店など、さまざまな店が営業してきた。
公社はこれまで、商店街の一部店舗区画を所有し、賃貸や運営管理を行ってきた。かつては、「ここは魚屋」「ここは花屋」などと、入居する業種をあらかじめ指定し、募集していたという。これは、商店街に不足している業種をそろえる目的に加えて、肉屋や魚屋など排水設備が必要となる店を適切な区画に入れる必要があったためだ。
店舗付きの住宅も
また、店舗付きの住宅という形もとっていた。店舗の上に続く集合住宅は分譲だったが、一部は「店舗付き住宅」として商店とともに公社が管理していた。そこには、商店主の家族や従業員が暮らしていたという。
「分譲住宅階にも同級生がいて、家に遊びに行ったことがありますよ」と松井さんは懐かしむ。
池に面して建つモダンな集合住宅。その内部はどのようになっているのか。今回、空き住戸を見学する機会に恵まれた。後編では、半世紀前の面影を残す一室へ足を踏み入れる。


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