なお、3カ月間だった第1シーズンと違い、第2シーズンは2クール連続の半年間。日曜劇場としては史上初の編成である。
ただ、ここで注目したいのは放送の後だ。ドラマ終了の約1時間後、同日23時、TBSラジオでは、『VIVANT 悪役会議室』という生番組が始まる。パーソナリティを務めるのは、第1シーズンで主人公に粛清された悪役3人だ。リスナーから届いた感想や"調査報告"をもとに、直前に放送されたばかりの最新話を語り合う。その様子はYouTubeでも同時配信されている。
SNSは連日、「考察」で盛り上がっている。 悪役会議室の存在が、その熱を可視化しているとも言える。
これまでドラマの「感想戦」は、視聴者がSNS上で勝手にやるものだった。それを、公式が番組にして牽引している形だ。TBSは視聴者の"考察"という遊びを、自社のコンテンツとして回収したのだ。
そこで今回は、ドラマにおけるSNS考察の歴史を振り返りつつ、その功罪について考えたい。先に書いておけば、考察はドラマを強くする。ただし、それは同時に、間口を狭める行為でもある。
いま、何が「考察」されているのか
考察の的になっているのは、まず「生死」だ。第1シーズンのラストでは、主人公の父で、テロ組織の創設者でもあるノゴーン・ベキ(役所広司)の「死」が描かれた。今作はその後の世界が舞台になっているが、「本当に死んでいるのか」と疑問の声は絶えない。
また、「モニター」と呼ばれる世界中に潜伏しているテントの構成員や、「別班」メンバーの素性が完全に明かされていない点も、考察が深まる要因のひとつだ。ネットでは日々、「この人物も別班なのではないか」といった投稿が繰り返されている。
個人的に気になるのは、天才ハッカーの「ブルーウォーカー」こと太田梨歩だ。前作で太田を演じたのは飯沼愛だったが、今シーズンでは花岡すみれに変更された。


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