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昔からの商店街、昭和の趣を残す家屋、狭く入り組んだ路地……さまざまな再開発が進む東京だが、中には再開発されないままの街もある。
タワマンや高層オフィス、大きな商業施設が生まれない街には、どんな理由があるのか――。ライター・坪川うたさんが、緻密なリサーチとフィールドワークで送る連載。第8回は「永福町・西永福」を取り上げる。
商店街と閑静な住宅地
渋谷から急行でたった3駅、約10分の立地に再開発されない街が存在する。京王井の頭線の永福町駅と、そのひと駅先の西永福駅周辺だ。
永福町駅の改札を出ると、カルディコーヒーファームやトモズがあり、暮らしやすそうな駅の印象を受ける。これらは、永福町駅直結の商業施設「京王リトナード永福町」の店舗である。
駅ビル「京王リトナード永福町」には、キッチンコート、トモズ、ダイソーに加え、カルディコーヒーファームや紀伊國屋書店まで、あるとうれしい店舗がコンパクトにまとまっている(写真:筆者撮影)
地上3階建ての「京王リトナード永福町」の屋上には「屋上庭園ふくにわ」があり、緑豊かな空間で佇む人がいる。夏の汗ばむ陽気だが風が通り、木々が揺れる音が聞こえ、日陰に座ると心地良い。見晴らしが良く、新宿、渋谷方面の超高層ビル群の景色を楽しめる。周辺に高層の建物がないからだ。
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