杉並区は、1991(平成3)年には永福3丁目を高級住宅地と表現し、土地利用形態の変化が少なく、地価高騰を要因とした敷地利用形態への影響が少なかったと分析している。
1997(平成9)年には、共同住宅が増加する傾向にあるものの、極端な小規模分割はなく、敷地分割による影響はまだ大きくないと報告している。
永福町の一部は高級住宅地として整備され、土地利用の変化が少なかったことが読み取れる。
カギを握る風致地区
単なる高級住宅地ではなく、北側一帯に風致地区が広がり、その区域が街の一部にまで及んでいることもカギを握っている。
永福町駅・西永福駅の北側にある大宮八幡宮に隣接する和田堀は、周辺一帯を含めて1933(昭和8)年に風致地区に指定された。風致地区とは、「都市計画法に基づき、都市における水や緑などに富んだ良好な自然的景観を維持するために指定された地区。建築行為等に一定の制限がある」と定義されている。
現在このエリアは和田堀公園や大宮の杜緑地などが整備され、広大な緑が保全されている。

