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戦後81年、空前の日台友好の時代に風化する「あの戦争」の記憶―台湾老兵が託した「忘れないでほしい」という願い

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横浜市・真照寺に建立された台湾出身戦没者慰霊碑の前に立つ呉正男さん(写真:筆者撮影)
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戦後81年を迎えた現在、日台関係はかつてないほど緊密になっている。11年の東日本大震災や今回の熊本地震でも、台湾から多くの支援が寄せられた。

さらに新型コロナウイルス感染拡大の際には、筆者の住む千葉県白井市にも、台湾南部・台南の民間団体から全国で最初の台湾からの支援物資が届けられた。こうした交流もまた、現在の日台友好を支える大きな力となっているだろう。

台湾が日本に思いを寄せる背景

上海の赤十字で従軍看護婦だった廖淑霞さん。高雄市「戦争と平和記念公園」には、生前、当時の制服を着て台湾老兵の名誉回復運動を行っていた廖さんの展示がある(写真:編集部)

しかし、この友好は決して突然生まれたものではない。日本統治時代、その時代の価値観の中で日本人として戦った台湾の若者たち。戦後、国籍も言葉も社会も変化する中で、歴史に翻弄されながらも、自らの人生を切り開いてきた台湾老兵たち。

彼らが最後に残した言葉は、「忘れないでほしい」というその願いは、歴史を知ることで未来の関係をより深く築いてほしいという思いだったのではないだろうか。

空前の日台友好と言われる今だからこそ、私たちは現在の友情だけを見るのではなく、その背景にある人々の歩みにも目を向ける必要がある。

台湾老兵たちが残した記憶は、戦争の記録であると同時に、激動の時代を生き抜いた人間の証言である。その願いを、次の世代へ伝えていくことこそ、今を生きる私たちに託された役割なのだ。

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