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キャリア・教育

「早くして!」よりも「ここまでできたね」が、子どもに伝わる理由→脳に伝える「肯定から入る」声かけの技術

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ソファで笑い合う母と娘
発達特性のある子どもたちには、最初のひと言がとても大切です(写真:アラヤシキ/PIXTA)
  • 吉野 加容子 発達科学コミュニケーション代表・学術博士
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すると、子どもの脳は「責められた」ではなく、「見てもらえた」と受け取りやすくなります。この違いは、とても大きいのです。

肯定から入ると、親の提案が届きやすくなる

ここで、誤解してほしくないことがあります。

肯定から入るというのは、子どもを甘やかすことではありません。宿題をしなくていい、支度をしなくていい、ゲームをやめなくていい、と言っているのではありません。むしろ逆です。子どもに次の行動をしてほしいからこそ、最初に肯定から入るのです。

たとえば、宿題の場面。

「まだ宿題やってないの?」と言う代わりに、

「ノート出したんだね。まず1問だけ一緒に見てみようか」と伝える。

朝の支度なら、

「早く着替えて」ではなく、

「起きてきたね。まずはパジャマを脱いでみようか」

ゲームなら、

「いい加減やめなさい」ではなく、

「今、いいところなんだね。あと1回やったら終わりにしようか」

このように、肯定から入って、そのあとで提案する。すると、子どもの脳は、親の言葉を"攻撃"ではなく"次の行動への案内"として受け取りやすくなります。

本書では、「療育に行きたくない」と動けない子に対して、「早く行くよ」と急かすのではなく、その子の好きな電車に合わせて「○○線と××線、どっちで行こうか?」と声をかける事例も紹介しています。

「早く行くよ」と言われるのと、「どっちで行こうか?」と選べる形で言われるのとでは、子どもの脳の受け取り方が違うのです。

大人でも同じです。いきなり「まだ終わってないの?」と言われるより、「ここまで進んだんですね。次はここを確認しましょう」と言われたほうが、聞く耳が開いて、動きやすいはずです。

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