そのほかのメンタルケアとしては、ドラマ・アニメ・マンガ・芸能人の推しなど、エンターテインメントに救われたという人も多くいました。たとえばDV夫と離婚した経験を持つある女性は「以前はテレビドラマって何の意味があるんだと思ってたくらい興味がなかったんです。でも、自分の家庭が大変になってからは、子どもたちが幼稚園に行っている間に観る海外ドラマに救われました。そうか、ドラマって、今の私のような人のためにあるんだ…と思いましたね」と当時の心境を語ります。
また、DVやモラハラによってメンタルダウンしている場合、その根本の原因となる配偶者と離れないことには、メンタルの改善は難しいものです。とはいえ、子どものためには離婚は避けたい、そもそも自分を被害者だとは認めたくない、などの理由で多くの被害者は混乱し、決断に踏み切れません。そうしている間にさらに心身はボロボロになっていく……そんなケースは少なくないようです。そうした場合、自力での解決は難しく、支援者への相談はその突破口のひとつとなっているようでした。
また、別居や離婚してもDVやモラハラのトラウマに苦しむこともあります。そうしたトラウマのケアについては、以前、こちらの記事で紹介しました。
AIに相談する人も
さらに、相談相手として、ChatGPTなどのAIを挙げる人もかなりいました。生身の人間には相談しにくいこともAIには相談しやすく、AIは肯定的な回答をすることが多いため、心の癒やしにつながることも多いそうです。
また、興味深いことに、事務作業が苦手ではないタイプの場合、調停や裁判のための資料作成などの実務に集中することで、心が落ち着いたと語る人も複数いました。ここまで起きたことの整理ができて、問題解決に向けて前進している実感が得られるからなのかもしれません。
次回は、「夫婦問題で苦しいときのメンタルケア」男性編を紹介します。

