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《不整脈の9割は心配無用》「1万人以上の心臓の治療」に携わった医師が断言する"驚くほど拍子抜けの結論"の真意

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不整脈を過大に診断する医師はかなり多いという(写真:しげぱぱ/PIXTA)
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ちなみに、前述した「全部の脈が速くなる場合(トトトトト)」という脈になっている場合でも、実はその正体は不整脈ではなく、ストレス・疲れ・イライラ・不安・心配ごとなどの影響で脈が速くなっている可能性もあります。このような場合は、自律神経の乱れが問題の根本にあります。適切なセルフケアを実践すれば、脈や動悸は落ち着くはずです。

いずれにしても、日常的に脈のリズムをチェックする習慣を身につけることは、不整脈や動悸の予防・セルフケア・治療に役立つことは間違いありません。

不整脈の9割は心配のいらない「期外収縮」

不整脈のさまざまな種類の中で、最も多くの方に見られるのが「期外収縮」です。私の循環器専門医としての経験では、不整脈と診断された患者さんの約9割は、この期外収縮に当てはまると考えています。

期外収縮とは、「脈が飛ぶ(抜ける)」「脈のタイミングがズレる」という不整脈です。「脈が飛ぶ(抜ける)」とは、規則正しくリズミカルに打っているはずの「トン―トン―トン―トン―トン」という脈のどこかで、"本来はあるはずの「トン」"という脈が瞬間的に途絶えるということです。

「本来はあるはずの『トン』がない」とまでいかなくても、脈の強さが非常に弱いレベルの「ト」くらいの脈になっていることもあります。こうした脈の乱れが1回瞬間的に起こる「単発」の場合もあれば、連続して起こる「連発」の場合もあります。

実は、期外収縮はどんな方にもよくみられるものです。健康な方でも、1日に30回程度は期外収縮が起きているとされます。高齢の方から、なんと小学生まで、期外収縮の方はたくさんいらっしゃいます。

でも、誰もがみな「不整脈があって……」と言っているわけではないですよね。それは、期外収縮が起こっていることに気づかない場合が珍しくないからです。そして、期外収縮に気づいたとしても、それは実際に起きている期外収縮のごく一部なのです。「昨日は10回も脈が飛んだ」と訴える患者さんに、24時間の心電図を記録できる装置を装着してもらって検査をすると、「実際は50〜60回も脈が飛んでいる」ということもざらです。

期外収縮で自覚できる症状としては、「脈が飛んだ(抜けた)感じ」のほか、「一瞬の動悸」もあります。期外収縮の現れるタイミングに合わせて一瞬「ドキン」とする動悸で、その後はすっきりしています。「ドキドキドキドキ」と持続する動悸は期外収縮ではありません。そのほかの自覚症状としては、「息苦しい感じ」「胸が押さえつけられる感じ」があります。

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