「金田さん、がん、どうなったんですか?」
ここの所、会う人からそう聞かれることが多くなった。
気になるのも当然だ。
昨年4月、食道がんステージ4bと診断され、このコラムでも報告した。実際、がんは遠隔まで飛び、4カ所で再発していた。
手術も放射線治療もできなかった。そこで、2週間に1回、クスリの投与を続けている。
だからして、1年が過ぎたことで、「まだ死んでないのか?」とか、「生きていたとしても、体調がかなり悪化しているよね」と思うのは当然だ。
その推測は間違っていない。
なんせ、データによると、私の病状まで進んだ場合、今のクスリを投与しても、平均生存期間は13.7カ月。つまり、今年5月でご臨終となるのが普通なのである。ちなみに、今年9月までに亡くなる確率は98%近くに上る。
この数値は、私が適当に引っ張ってきた代物(しろもの)ではない。日本食道学会の「診療ガイドライン」に記載されている臨床データだ。これは医療界の「マニュアル」であり、全国の医師ががん治療の基本として参照している。
ということは、国立がん研究センターが「ステージ4bの末期がん」と診断し、学会が「98%近い確率で亡くなる」という客観データを示しているのだから、「死んでいるか、かなり悪化しているだろう」と想像するのは、医学的にも的確な推測と言える。
で、実際はどうなのか。
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