有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ライフ #ミスコンのその後──“大学の顔”だったあの人はいま

女子大生を率い、「広告電通賞」を受賞…マーケティングで窮地の企業や自治体を救う33歳彼女の「青学ミスコンでの挫折」

8分で読める
ミス青山 中山柚希
「キャンパスラボ」を手がける中山柚希さん。マーケティングの分野で結果を残してきた彼女には、ミス青山での挫折体験があった(写真:筆者撮影)
2/4 PAGES
3/4 PAGES

高校までの勉強や大学受験とは違い、ビジネスやマーケティングの世界には「これをすれば100点が取れる」という明確な解が存在しない。特に流行の移り変わりが激しい若年層マーケティングにおいては、昨日までの正解が明日も通用するとは限らない。

自分が正しいと思う努力をしてきた大学時代

大学時代までの中山さんは、「正解を追い求めること」に必死だった。それは、中山さんの大きな成功体験になっていた受験勉強がそうであり、その認識が否定されることもなかったからだ。

正しく努力すれば正当な結果が返ってくる。そう信じて、自分が正しいと思う努力をして、ミス青山にも臨んでいた。「自分が正しいと思った努力をすればグランプリは獲れる」と信じて。

「絶対的な正解」が社会には存在しないことに、ミスコンを通じていち早く気づいた中山さん。当時は挫折体験だったが、ビジネスパートナーとなった今では糧となっている(写真:筆者撮影)

だが、さまざまな変数の多いミスコンには「絶対的な正解」は存在しない。全員が「自分が正しいと感じる努力」を手探りで続けて、「自分なりの正解」を確立していくしかないのだ。

中山さんは大学時代にはその現実に気づけなかった。しかし、社会人としてキャリアを積んでいくなかで、「世の中には正解がないことのほうが多いのかもしれない」と感じるようになった。

特に、中山さんがそう感じたのは、とある地方自治体の地域PRのプロジェクトに取り組んだときだったという。

「そのプロジェクトでは、一般的なSNS手法や観光PRではなく、その地域の『独自の解』を見いだすことが求められていたのですが、どんなPRを打ち出すべきか最初はまったくわかりませんでした。

そこで私たちは、ターゲットとなる若年層のリアルな視点を徹底的に分析し、リアルターゲットである大学生メンバーが『若者の心をつかむにはこの案が最適だ』と自信を持てるまでアイデアを出し合い、独自のプロモーションを仕掛けていきました」

キャンパスラボのミーティングに参加する中山さん(写真:本人提供)

絶対的な正解がないからこそ、思考を止めずにターゲットのインサイトに愚直に向き合い続ける。その結果、同プロジェクトは、日本で最も歴史のある総合広告賞「広告電通賞」をはじめとする、3つの広告賞を受賞した。

4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数