「『若い女性向けのお菓子を新商品として開発したいから、若者目線での意見を聞かせてほしい』という依頼でした。当時は就活にも身が入っていなかったですし、フレキャンやミス青山での経験が生かせるならと思って、お引き受けしたんです」
実際の現場では、中山さんの他に大学生が数名参加し、新商品に向けた意見の出し合いを実施。最終的には中山さんらの意見が反映されたお菓子が発売された。そして、この経験を経て中山さんの中にはある思いが芽生えたという。
「商品を企画して、開発・販売までのプロセスを見させていただいたなかで、『マーケティングの仕事ってすごく面白いな』と思ったんです。それまでは『就活するならメディア業界一本』って考えだったんですが、マーケティング職にも興味が出て、『就活頑張ってみようかな』って思うようになりました」
ミスコンでの挫折を完全に忘れられたわけではない。ただ、目の前に差した一筋の光が、中山さんの気持ちを奮い立たせた。
そして、中山さんはマーケティング職やマーケティング系の会社を中心に本格的に就活をスタート。何社か受けていくなかで現在の会社の選考にも参加し、見事内定を獲得した。
新規事業で若年層に特化したマーケティング・プロモーション支援を行う
入社後、新規事業として若年層マーケティング事業「キャンパスラボ」をスタート。具体的には、各大学のインフルエンサーであるメンバーを集め、ともに大学生の動向やインサイトを研究し、アイデアを創出。企業とともに商品開発の実施や、自治体との共創による地域おこしの実施など、企業や自治体向けに若年層に特化したマーケティング・プロモーション支援を行っている。
中山さんが大学時代に行っていた活動を踏襲した形ではあるが、企業という枠組みで実施するようになったことで、大手企業や行政などと取引ができるようになり、活動の幅も大きく広がった。
事業自体は年々成長していったが、同時に中山さんはビジネスの第一線でプロデューサーを務めるからこその「壁」にも直面した。
「よく『大学生をマネジメントするのは大変じゃない?』と聞かれるんですが、学生のマネジメントに苦労したことはあまりないんです。それよりも、マーケティングにおける『絶対的な正解』がないことへの苦労や難しさのほうが、圧倒的に大きいですね」

