2つ目は、路地の魅力。不忍通りや言問通りから1本内側へ入ると、下町感がぐっと増す。住宅が密集する中にカフェや赤提灯の居酒屋、アートギャラリーが点在しており、駅前だけではわからない街の面白さが見えてくる。
車も通れないような細い路地にパン屋や個展がある。車で通るのではなく、歩くことの楽しさを教えてくれるような街だ。
3つ目は、根津神社付近の観光地らしい活気。不忍通りを曲がって根津神社へ通ずる道に入ると、そぞろ歩く観光客の姿が増え、急に観光地の雰囲気になる。特に外国人観光客が多く、根津神社には4カ国語おみくじなるものがある。
根津権現の造営を機に街が繁栄
そんな根津の街はどのように形作られたのだろうか。
文京区は武蔵野台地の東端部に位置し、いくつかの川によって台地が刻まれ、台地と低地が入り組む起伏に富んだ地形となっている。根津は低地にあたる。
1万年ほど前、気温が上昇し海水面も上昇すると、谷の奥深くまで海水が侵入し、根津は浅海に変化した。縄文時代末期ごろには海水が後退し、沖積低地がつくられた。

