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ライフ #再開発されない街

「バブル期に地上げ」もタワマンや高層ビルはない…文京区なのに「細い路地に低層住宅が密集する街」の知られざる実態

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文京区根津
文京区根津は、なぜ風情ある街並みが残っているのか?(写真:筆者撮影)
  • 坪川 うた ショッピングセンター研究家・ライター
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不忍通り拡幅工事について大きく掲示されている(写真:筆者撮影)

1996(平成8)年には、「文京区都市マスタープラン」を策定している。都市マスタープランとは、「市町村の都市計画に関する基本的な方針」(都市計画法第18条の2)であり、これに基づいて都市を整備したり市街地再開発事業を行ったりする。

「文京区都市マスタープラン」において、区は根津駅・千駄木駅周辺を下町隣接地域の地域拠点に位置づけ、さらに詳細な計画として「根津駅周辺地区まちづくり基本計画」を策定している。

「根津駅周辺地区まちづくり基本計画」では幹線道路沿道において「中高層化を誘導する」としつつも、「後背に広がる低中層住宅地との調和を図る」とされている。また史跡・住宅エリアにおいては、「史跡と調和する低中層住宅地としてのまち並みの形成を図る」、低中層住宅エリアでは「路地のヒューマンスケールのまち並みを保全する」と書かれている。

高度利用の拠点から下町交流ゾーンに

その後改定された「文京区都市マスタープラン2011」と「文京区都市マスタープラン2024」を比較すると、区の方針がより浮かび上がってくる。

「文京区都市マスタープラン2011」では根津駅周辺は「地域拠点」とされ、「高層の拠点商業地を形成」すると定められていた。しかし「文京区都市マスタープラン2024」では拠点を外され、代わりに「下町交流ゾーン」と設定されている。

この変更について文京区の都市計画審議会では、根津・千駄木は拠点を外さないほうが良いのではないかと意見が出された。それに対して事務局は、「2011年の都市マスタープランでは拠点として位置づけているが、下町の風情が残っており、単純な高度利用をするのはちょっと違うということで、今回ここだけ特別に下町交流ゾーンとして新たに位置づけている」との旨を述べている。(『令和5年度第2回 文京区都市計画審議会会議録』)

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