経営者として合理的判断をしただけ
――SBIグループ入りを決めた背景には何があったのですか。
いちばん大きいのは、暗号資産を金融商品取引法(金商法)の下で金融商品として位置づけ直す動きだ。
これまで暗号資産は資金決済法で規制されてきた。それが2027年度にも金商法の対象になることで環境変化が起きる。さらに、株式や債券をはじめとする、あらゆる資産クラスがブロックチェーン上で取引・管理される「オンチェーン金融」が今後進むとみている。その際には総合的な金融機能が欠かせないだろう。
株式のトークン化を例にしても、株式の管理、(ブロックチェーン上で流通する仕様に変える)トークン化、流通、名義の書き換え、配当など複数の機能が求められる。われわれのような暗号資産交換業者が単独で行えるのはおそらく流通だけ。商品組成から一体でやるには、あらゆる金融機能を総動員して連携させることが必要となる。
オンチェーン化は技術で横串を刺すようなものなので、いろんな機能をそろえている企業グループと連携したほうがいい。もう1つ重要なのは、トップダウンで進められる体制かどうか。よくあるのが「銀行はこう言っている」が「証券はこうだ」と、同じ金融グループでも縦割りで意思決定が異なり、まとまらないこと。金融インフラのすべてを変えるオンチェーン化は、明確なビジョンの下にトップダウンでないと進められないはずだ。
その点、SBIグループは金融の機能をフルで持つ。しかも北尾吉孝会長兼社長の強いリーダーシップで全グループが動く。そのようなSBIグループに入れば、ビットバンクもオンチェーン金融でナンバーワンの一員になる可能性が高いと判断した。SBIグループも、ビットバンクが加わることでオンチェーン金融で圧勝できると思っている。
――従来はIPOを目指すとしていました。
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