なかでも神代団地は、豊かな森と川に囲まれた大規模な団地ゆえ、人間と同様、ハトやカラスにとっても居心地のいい場所なのだ。それだけに、放っておくと被害も大きくなってしまう。
「鷹匠の手配は、基本的には住民の方々からの申し出を受け、現地をヒアリングした上で対策を行う団地を決定します。ただ、こちらの神代団地は相談数が多いため、例外的に定期的に行っています」(小美濃さん)
放鷹は住民以外も見学可能。鳥好き、写真好きのちょっとしたイベントに
この定期的な放鷹は見学も可能。団地住人だけでなく、遠方から訪れる人もいる。
「特にイベント化しているわけではないのですが、急にベランダに鷹が現れるのも驚かれると思うので、ポスターなどを貼って広報しています」(小美濃さん)
取材当日も、鷹が放たれるとベランダに出て見学する住人、たまたま通りかかって興味深く見ている親子連れ。なかには、遠方から訪れた人、最近引越してきたばかりの住人も見学し、初めて見る放鷹に興味津々。
この日のためにわざわざ訪れた男性「昔はこのあたりに住んでいて、たまたま先月訪れたときに、放鷹の日だったんです。そのときはもう終盤で、鷹を放つ瞬間が見られなかったので、一度ちゃんと見てみたいと訪れました。もともと鳥が好きで、今日は身近で撮影できるのがうれしいです」
九州から2週間前に団地内に引越してきた女性は、一緒に暮らす親族から「団地で鷹が見られる」と聞いた。
「え、見られるの?と足を運びました。ほんと凄いですね。この団地の雰囲気がすごく好きなんですけど、まさか鷹が見られるなんて」と目を輝かせた。
こうした見学が神代団地の自然豊かな環境のPRにもひと役買っている。

