実は神代団地、団地好きには人気のスポット。クリエイターの雑貨を販売し、さまざまなイベントを主催している「手紙舎」が、この地でカフェやベーカリー、雑貨店を手掛けている。そのため、手紙舎ファンの若い世代がわざわざ訪れているのだ。そうして訪れた人が、この団地の環境の良さに惹かれ、住み替えるケースもあるそう。
普段の生活から住民が気を付けたい害鳥対策
プロの鷹匠が介入しても、住民自身の協力がなければ被害は食い止められない。そのため江頭さんは、家庭でできる最大の防衛策として「清掃」の重要性を強調する。
「ハトにとって糞の量は、そこが『安心できる場所である』というマーキングになります。ですから、もし糞を落とされたらすぐに掃除する。地道ですが、この繰り返しの対策が重要です」(江頭さん)
また、ハトはわずか3cmの隙間があれば侵入できる。室外機の下や植木鉢の隙間など、意外な場所を寝床にするのは知られていない。
「羽を畳むと骨格は本当に小さい。ベランダに物を置いている方は、特に注意して見ていただきたいですね」
天敵である鷹を放って鳥を追い払う、生態系をそのまま生かした対策は理にかなっている。なかには「かわいそう」という声があるが、鳥による糞害の影響は思っていた以上に深刻だ。この放鷹は、団地の暮らしを彩るちょっとしたイベントにもなっており、今後も定期的に行う予定だそう。撮影中に遭遇した遠方から来た男性は「いいなぁ。うちの駅前もムクドリの糞や騒音がすごいんだ。来てくれないかな」とぽつり。今後、導入する自治体、団地は増えるかもしれない。
取材・文 長谷井涼子
SUUMOジャーナルの関連記事
●団地を愛しすぎた男「公団ウォーカー」管理人が選ぶ全国の”推し団地”! 団地さんぽで”ベランダで見分ける居室スペック””時代の遺物ダストシュート”など見どころも発見
●築60年”昭和マンモス団地”で「1泊避難体験」。震災きっかけに11年続く防災イベントが好評! 子ども集まる駄菓子屋など団地内商店街に活気も 町田山崎団地(東京)
●【芝園団地】住人6割が外国人。自治会役員&住人に聞いた、ゴミ出し・騒音などトラブル多発を乗り越えた”共生”の工夫 埼玉県川口市

