「同じGIGA端末が入っているとは思えませんでした」
そう語るのは、25年以上にわたりICT支援員として全国の学校を見続け、文部科学省の事業にも関わってきた五十嵐晶子氏だ。
見えていない「4次元の格差」の実態
GIGAスクール構想によって全国の児童生徒に1人1台端末が整備されてから6年。現在は端末更新を進める「GIGA第2期(ネクストGIGA)」の段階に入り、多くの自治体で教育DXに向けた環境整備が進められているように見えるかもしれない。
しかし、各地の学校や教育委員会を訪ね続けてきた五十嵐氏が目の当たりにしてきたのは、同じ端末が配備されているにもかかわらず、まるで別世界のように異なる学校の姿だった。
「端末保管庫の前に机が置かれ、子どもたちが簡単には端末を取り出せない状態になっている学校もありました。『日常的に使う前提ではないのでは』と感じたこともあります」
一方で、子どもたちが日常的に端末を活用し、写真を撮って共有したり、自分の考えを発表したりすることが当たり前になっている学校もある。同じGIGA端末が導入されていても、その活用状況は驚くほど異なる。

