「ブレーキングなどの回生で駆動用バッテリーがいっぱいになると、アクセルペダルから力を抜いたときに車両がブレーキをかけてくれる回生ブレーキが効きにくくなるものですが、そのときの違和感も抑えています」
とにかく、スムーズな運転感覚のクルマに仕上げることに、開発陣は心を砕いたそうだ。
全高を下げたのは、顧客からの要望に応えるためであり、サスペンションに手を入れて20mm下げた。先に触れたとおり、タワー型駐車場対策だ。
「同時に、全高を下げたもうひとつのメリットは、上屋(乗員が載っているキャビンのこと)の重心が下がることによって(コーナリング中などの)揺さぶられが非常に抑えられている」と小林氏はつけ加える。
ネガとして、私には、やや乗り心地が硬くなったように感じられた。ドライブした道が特殊だったため、断定的なことは言えないが、もう少しサスペンションのストローク感があってもいいかなと思わないでもないのだった。
スバル車らしいターボダクトを廃止
ユニークな点が、さらに、今回のS:HEVモデルにはある。ボンネットの形状変更だ。具体的には、ボンネット上の開口部、いわゆるターボダクトが廃止された。かなりすっきりした印象だ。
「ターボダクトは、女性ユーザーから非常に不評だったので……」。小林氏は、汗を拭き拭き、という感じで、デザイン変更の裏事情を語る。

