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ふつうの女性も定年を迎える 育成の蚊帳の外のままでいいのか 『女性たちの定年後』坊美生子氏に聞く

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『女性たちの定年後 お金・仕事・暮らしのリアル』の著者、ニッセイ基礎研究所 准主任研究員の坊 美生子氏(撮影:谷川真紀子)

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今でこそ女性活躍、女性登用といわれるが、男女別扱いが当たり前の時代に入社した女性たちが定年退職を意識する年代にさしかかっている。すでに定年を通過した11人の歩みを、中高年女性のライフデザインを専門とする著者がたどる。

──男女雇用機会均等法施行から40年。均等法第1世代というとバリバリ働いてきた「キャリアウーマン」のイメージがあります。

『女性たちの定年後 お金・仕事・暮らしのリアル』(坊 美生子 著/祥伝社新書/1155円/304ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

この本の最初のタイトル案は「ふつうの女性の定年後」だった。

働く女性をめぐっては、最近は管理職登用の話が多い一方、以前からいちばんの柱は出産育児とされてきた。けれど、キャリアアップと両立支援のどちらにも当てはまらない女性が大勢いる。

均等法第1世代といっても、歯をくいしばって生き抜き、時代が変わって管理職に引き上げられた女性ばかりではない。補助的・定型的な仕事で定年を迎えている女性も多い。「ふつうの女性」として想定したのは後者だ。

世の中で定年といえば男性のことで、家庭に居場所がないとか、役職・権限がなくなった、再雇用で給料が減るという話ばかり。女性の定年とはまるで違う。

ほとんどの女性は定年前の給料が男性より低いので資産も年金もそれに連動して少ない。定年前後の年収減は小さいが、それは定年前の給料が低いから。寿命、体調、家族環境なども含め、すべての条件が男性と違うのに定年後に向けたヒントがない。定年後の暮らし方・働き方という人生設計を描けないまま定年を迎えてしまう。

女性の定年の特徴は、多様であること

──そのヒントとして11人のライフストーリーを書いたのですか。

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