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ローソン、サンリオなどコラボ依頼殺到…「レトロ柄」仕掛けた《創業106年の老舗》が"異次元のIP企業"に大化けしたワケ

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シモジマ ストップペイル
ノスタルジィを誘う、レトロで可愛らしい柄が再注目されています(写真:編集部撮影)
  • 岩崎 剛幸 経営コンサルタント/ムガマエ代表取締役社長
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同社飛躍のきっかけとなった商品は、手提木(てさげぎ)でした。創業者の下島平次氏がパリに出張した際に手提木を日本に持ち帰り、1934年頃に製品化をして百貨店に販売。手提木は当初使われていた木製からプラスチック製に変わりましたが、現在も「ヘイコーホルダー」として残っています。

シモジマのロングセラー商品である手提木「ヘイコーホルダー」(写真:シモジマ提供)

その後、58年に同社はファンシーバッグを発売しました。それまで茶色一辺倒だった紙袋の世界に、絵柄やデザインをのせるという革命を起こし、次第に世の中にデザイン紙袋が流通していくことになります。

1958年に発売し、その後爆発的ヒットとなったファンシーバッグ。画像手前の「アラモード柄」なども人気を博しました(画像:シモジマ【公式】X @shimojima_jpより)

約70年前から「IPコンテンツ」を確立させていた

64年の東京オリンピック開催時には、東京オリンピックのロゴ入りオリジナル紙袋を企画・販売したことを契機に全国に営業所を拡大。その際に対面で届けられない遠方の取引先に「これは間違いなくシモジマの商品である」ことを証明する必要が生じました。

そこで、シモジマが取り扱う商品であることを可視化するため、同社のオリジナルマーク、今で言う企業ロゴを作りました。これがシモジマの旧ロゴであり、同社PBロゴの「ヘイコーマーク」です。
       

左がヘイコ―マークのついたシモジマの旧ロゴ、右はシモジマオリジナルブランドロゴ(写真:同社提供)

ヘイコーマークには、「商品を光のように、全国に行き渡らせる」という意味があり、創業者の平次の「平」と、「光」を組み合わせて「平光(HEIKO:ヘイコー)」と名付けられました。

つまり、同社は60年ほど前にロゴデザインによって同社のオリジナルブランドを作っていたばかりか、さらにその前から、デザインという発想のなかった紙袋にデザインをのせて袋そのものに価値を持たせ、取引先のブランドづくりに寄与するという、いわば「IPコンテンツ」によって企業のブランディングに貢献していた会社だったのです。

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