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「学校ではいい子、家では荒れる」…見逃されやすい"発達障害グレーゾーンの子"が抱える知られざるしんどさ

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子供の腕をつかみ話す母親
「グレーゾーン」と言われる子どもたちは、困っていても気づいてもらえないことが多い(写真:なないろひまわり/PIXTA)
  • 吉野 加容子 発達科学コミュニケーション代表・学術博士
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2022年の文部科学省の調査では、通常学級に在籍する小中学生のうち、学習面または行動面で著しい困難を示すとされた児童生徒が8.8%いると報告されています。つまり、発達障害と診断されているかどうかにかかわらず、学校生活の中で困りごとを抱える子どもたちが、それだけ身近にいるということです。

年の割には背の高い子や低い子、足の速い子や遅い子がいるように、脳にも年齢相応に発達した部分と遅れている部分――つまりはデコボコが存在します。

この脳のデコボコには、知的障害のようなはっきりとした遅れを持つ子もいれば、普段は問題なく暮らせるけれど、ある特定の場面や状況に遭遇すると困ったことになってしまうという子もいるのです。

そして、こうしたつまずきのある子どものうち、代表的な発達障害として知られているのが、次の3つです。

・ ADHD(注意欠如多動症):「落ち着きがなく、じっとしていられない」「集中できず、忘れ物や、物をなくすことが多い」など、行動面でつまずきがある
・ ASD(自閉スペクトラム症):「集団行動が苦手」「興味の幅が狭い」「こだわりが強い」など対人面や生活面でのつまずきがある
・ LD(限局性学習症):知的には問題ないのに、「読み書きや計算など、特定のことが何度教えても身につかない」など、学習面でのつまずきがある

一口に「発達障害」といっても、特性も異なれば、つまずき方も違う、3つのタイプがあるわけです。

発達障害よりも見逃されやすい「グレーゾーン」

発達障害の診断には、国際的に医学診断の基準が統一されています。

その診断基準を満たすとADHD、というように診断がおりるわけです。しかし、診断基準を完全には満たさないけれども、その特性を少しだけ持っている子もたくさんいます

そういうお子さんたちは 「グレーゾーン」 と呼ばれています。グレーゾーンの子どもは、診断基準に含まれた項目にいくつか該当するものがあるのですが、それ以上に、私の経験では、「学校や外ではいい子、家では荒れる子」 が数多く存在するのです。最近では人一倍、繊細な子もとても増えました。

家でも学校でも習い事でも、複数の場面で特性が表れやすいのが、発達障害の特徴の一つです。

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