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「素早いリアクション」「状況に応じたトークの組み立て」…スネ夫の手口から学ぶ《その場の空気を支配する》極意

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いつの間にか会話の主導権を握る「スネ夫流」の会話術とは(写真:jessie/PIXTA)
  • 横山 泰行 富山大学名誉教授/ドラえもんアナリスト
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「その他大勢」と思われないためには、集団の中でまっさきにポジティブなリアクションをしてみましょう。フライング気味でもかまいません。「自分から話題を作って皆の前で口火を切る……」というのは、ちょっとハードルが高い話かもしれませんが、「早めにリアクションすること」なら、簡単なはずです。

そう言えば「現代のリアクション王」としては、出川哲朗さんが有名です。熱湯風呂に入るか入らないかのリアクションは、あなたも見たことがあるのではないでしょうか。しかし、私たちは熱湯に入るほど大変なことを求められているわけではありません。そう思えば、気持ちはグッとラクになりますよね!

スネ夫に見る「爆弾トーク」の盛り上げ方

ところでみなさんは、演出家というとどんなイメージがありますか? セリフ回しの妙で役者の魅力を引き出してしまう人? 唯一無二の世界観を作り出す人?

『13歳のハローワーク』公式サイト(運営:トップアスリート)によると、舞台演出家とは「自分の立てた演出プランに沿って俳優に演技指導し、美術や照明、音響などのスタッフと協力して、イメージした舞台をつくりあげていく」人と書かれています。

といっても、具体的にはちょっとつかみにくい仕事ですよね。ここではスネ夫をお手本に、「誰でも名演出家になれる」という話をします。戯曲やミュージカルの演出はムリかもしれませんが、「自分のトークをどこで盛り上げるか」という演出プランくらいは、立てられるようになりますよ。

まず、次の2つのことばをご説明します。「クライマックス法」と「アンチクライマックス法」という心理学の用語です(アンチとは「反~」という意味)。

「クライマックス法」とは、「説明をしてから最後に結論を述べる」という最もポピュラーな話し方。一方、「アンチクライマックス法」とは、先にドカンと結論を述べ、後から結論を説明づける話し方です。スネ夫の次の場面は、どちらを使っているか、考えてみてください。

――週刊『明月』を持ったのび太が、「大ニュース!!」と叫びながら現れます。しずちゃんとその友だちのかわいい女の子に「星野スミレがついにけっこん宣言。聞いておどろくな。男性歌手ナンバーワンの郷ヒデキだ!!」と話題を提供します。

「へんね。ヒデキとはわかれたはずだけど」としずちゃん。友だちの女の子は「あらいやだ。その週刊誌、去年のじゃない」と指摘します。しずちゃんは「スミレは沢田五郎と仲がいいのよね」、女の子は「ちがうのよ。ある青年実業家よ」と盛り上がり、のび太は恥ずかしさのあまり、ただ頬を赤らめて黙っていました。

そこへ、スネ夫が手を大きく挙げながら登場し、芸能ウンチクを披露し始めます。「みんなちがうね。いろいろうわさがあっても、ほんとうのところ、星野スミレの恋人というのは謎なんだ。芸能週刊誌や新聞が、全力をあげてさぐってるところさ」

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