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のび太の言葉が教えてくれる《したたかな処世術》 「いつもヘマばかり」「全然やる気が出ない」人だって大丈夫!

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のび太のことばのなかにある「学ぶべき教え」を紹介します(写真:mits/PIXTA)
  • 横山 泰行 富山大学名誉教授/ドラえもんアナリスト
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こう笑い飛ばしてもらえれば、それだけでかなりラクになりますよ。ヘマをしない人などいないのですから、こうしたことはお互い様。あるときは、なぐさめる側に。あるときはなぐさめられる側に。まさにドラえもんとのび太の関係です。のび太みたいに普段はなぐさめられてばかりの人間だって、こんなときは、とても頼りになることでしょう。

「そのやる気をおこすのがむずかしいんだ‼」

私が大学で教えていた学生たちも、講演会などでお会いする社会人も、根はまじめな頑張り屋さんがほとんどです。だからといって、彼らがいつもいい成績を残しているかといったら、そうとも限りません。それは、まじめな頑張りだけではどうにもならない、気持ちの上での事情があるからだと思います。

――のび太はスネ夫から、環境ビデオなるものを見せてもらいました。そこには、木の葉が風にそよぐ音、小川のせせらぎ、小鳥のさえずり、カッコーの鳴き声も聞こえる、気持ちのいい風景が映し出されています。

「気分だけでもさわがしい都会をはなれ、勉強に集中できるってわけ」

スネ夫からこんな説明を受けたのび太は、「なるほど……。これでわかったぞ! ぼくの勉強ができないわけが」と鼻息あらく帰宅し、ドラえもんに「環境ビデオがなかったからだ‼」と強く訴えました。

「うそつけ。ほんとにやる気があれば、どこだってできるものだよ」

ドラえもんが諭すと、のび太は叫びます。

「そのやる気をおこすのがむずかしいんだ‼」

そして、困ったもんだという顔をしているドラえもんの前に正座し、米つきバッタ(ぺこぺこと何度も頭を下げるさま)のようにして哀願しました。

「お願いします‼ きょうは宿題がいっぱいあって、なんとかたすけてもらわないと……」

ドラえもんがしぶしぶ「ほんとにちゃんと宿題やる?」と聞くと、「やる‼ やりますとも」と興奮気味な表情でのび太は答えました。

(『てんとう虫コミックス ドラえもん 第40巻』小学館 第11話目「環境スクリーンで勉強バリバリ」より)

「本当にねえ。そのとおりなんだよ」。私も思わず、つぶやいてしまいました。

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