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「子を常に監視して支配する」ヘリコプターペアレントの実態 東大生の「うつ」増加の背景にある"親子の歪な関係"

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勉強する子どもと見守る親
「うつ」になってしまった東大生の、親子関係の実例を紹介します(写真:yamasan/PIXTA)
  • 西岡 壱誠 一般財団法人ドラゴン桜財団代表理事・ドラゴン桜2編集担当
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実はこのYさん、漫画では書けていませんでしたが、親御さんは別に高学歴というわけではありませんでした。むしろ親御さんは学生時代に全然勉強をしていなかったケースで、それなのに子どもに勉強を強制していたのです。

親が子どもに夢を託そうとするケースも

こういうケースは少なくありません。教育熱心だからといって、親御さんが高学歴だったというわけではなく、むしろ「ご自身が行きたかった大学に行けなかった親御さん」が、子どもにその夢を託そうとして教育熱心になってしまっているケースも多いです。

特に、お母さまがご自身の学歴に対してどこか引っかかりを抱えているご家庭で、その上に子どもが「賢く生まれてしまった」場合、お母さまの中で何かのスイッチが入ってしまうことがあります。「この子なら東大に行けるかもしれない」と。

それも、ただ「この子の頭の良さならいい大学に行ってくれるんじゃないか」という程度の話ではありません。お母さまが、「自分の生活の中で感じている閉塞感をこの子なら打破してくれるんじゃないか」「私の人生を肯定してくれるような素晴らしい存在になってくれるんじゃないか」、なんて考えてしまうケースです。

そうなると、親御さんは子どもを東大に入れるためになら、ありとあらゆることをやります。塾の選定はもちろん、スケジュール管理、交友関係への介入、進路選択への口出し――。そして、ここが厄介な点なのですが、子どもがもともと賢く生まれてしまっている場合、その親御さんの「総力戦」は、しばしば成功してしまうのです。

僕が時々感じてしまうのは、「もし、もう少しだけ“普通”に生まれていたら、親御さんもどこかであきらめがついたのかもしれない」という、なんとも言葉にしづらい思いです。

お子さんが天才ではなく、また親御さんの言うことにも反抗できる場合、この親御さんもどこかで気付く場合があります。「自分の過度な期待を押し付けてしまっていた」とか、「流石に言い過ぎていたんだな」とか。

しかし、Yさんのケースもそうなのですが、頭が良くて、勉強ができて、親御さんの言うことをよく聞くとても良い子であった場合、この親御さんの「この子なら東大に行けるかもしれない」「この子は素晴らしい子なんだ」という気持ちは、その子が歳を重ねるごとに、どんどん大きく強くなっていってしまいます。子どもが良い子で賢い子だからこそ、悪循環が生まれてしまうのです。

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