大学発ベンチャーの数が確実に増えている。6月12日に経済産業省が公表した2025年度版の「大学発ベンチャー実態等調査」によると、確認された大学発ベンチャーの総数は6220社にのぼることがわかった。前年度に比べて1146社の増加で、2割以上増えた計算になる。政府が2022年に策定した「スタートアップ育成5か年計画」の中で、大学発ベンチャー(スタートアップ)を27年度までに5000社まで増やすことを目標に掲げているが、それを大きく上回った。

内訳を見ると、解散やM&Aなどで122社が姿を消した。一方、今年度新しく設立が把握できたベンチャーは424社。そこに、前年度以前に設立されていたことが新たに判明した879社が加わり、過去最高の数字となっている。大学側が学内ベンチャーの把握にこれまで以上に取り組んだことも、数が増えた背景にあるようだ。なお、この数字には公認の大学発ベンチャーだけでなく、大学と深い関連がある現役学生や教職員が立ち上げたベンチャーも含まれる。
1社以上回答があった大学がランキング形式で公表されており、今回は、その結果を紹介する。記載されていない大学は0社の可能性もあるが、アンケートに回答しなかった大学も含まれる。また、複数の大学に関連しているベンチャーもあるため、関連大学別の総数をカウントすると全体のベンチャー数(6220社)を上回る。ランキングには前年との増減を比較できるよう、24年度時点の社数も記載している。
トップは東京大学が不動の1位
結果をみていこう。
1位は東京大学で595社。この調査では不動の1位をキープしているが、前年度から全大学最多となる127社増加している。研究成果を社会実装するためのベンチャーや、学生ベンチャーを中心に拡大を続けている。
2位は京都大学で503社。前年度から81社増やしている。共同研究ベンチャーが160社以上にのぼり、技術移転型のベンチャーも20社で最多となっている。
3位は慶應義塾大学で473社。前年度から96社増えた。学生ベンチャーが最多の205社に上るのが特徴だ。
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