食事のカロリー管理は続かない。アプリを開いてメニューを検索し、量を入力する。その手間が面倒で、3日もすればやめてしまう。手入力によるカロリー記録の精度は40〜70%程度にとどまるとされ、そもそも正確な記録自体が難しい。
「つけているだけで、摂取カロリーを自動で測れるスマートウォッチ」。シャープが6月16日に発表した「からだメイト Watch」は、この長年の課題に技術で応える製品だ。同時に発表されたスマートリング「からだメイト Ring」、ヘルスケアアプリ「からだメイト」とあわせて、7月9日に発売する。
シャープにとってスマートウォッチもスマートリングも初参入になる。スマートウォッチ市場はApple WatchやGalaxy Watchが先行し、成熟期に入りつつある。なぜ今、後発で参入するのか。その答えは、他社にはない技術にある。
細胞の水分変動からカロリーを推定する
からだメイト Watchが搭載する摂取カロリー自動測定は、米HEALBE(ヒールビー)社の特許技術「FLOW」を使って実現した。
仕組みはこうだ。食事をすると、体内でグルコース(糖)が血中に吸収される。グルコースが細胞に取り込まれると、細胞から水分が放出され、体内の水分分布が変化する。この微細な変動を、手首に装着したウォッチ裏面の生体電気インピーダンスセンサーが検出する。微弱な電流を流し、細胞内外の水分移動を読み取ることで、体が実際に吸収したカロリー量を推定する。

