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「AIが仕事や悩みの相談相手」の人はなぜ打たれ弱くなるのか? "未経験の依存"に陥った人の悲しい末路

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人間をはるかに超える能力を持つAIに依存するとどのようなことが起こるのでしょうか?(写真:チキタカ(tiquitaca)/PIXTA)
  • 岡 瑞起 千葉工業大学大学院デザイン&サイエンス研究科教授
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「こんなこと、普通は誰にも言わないな」というようなことまで、AIには話します。

AIは絶対に誰かに言いふらしたりしません。(もっとも、会話の内容はサービス提供会社のサーバーには送信されていますが)。そして、絶対に否定しません。「それは違う」「あなたが悪い」とは言いません。
こちらがどんなに間違ったことを言っても、「なるほど、そういう考え方もありますね」と受けとめます。常に温かく、理解を示します。

これは、とても心地いいことですが、同時にとても危険です。常に優しく受けとめてもらえる環境に慣れてしまった人が、現実世界で初めて厳しいフィードバックを受けたとき、どうなるでしょうか。ショックを受けたり、傷つくでしょう。「なぜそんなひどいことを言うのか」と怒りを感じるかもしれません。

つまり、打たれ弱くなるのです。批判を受け入れられなくなったり、自分の間違いを認められなかったりします。

AIなしでは何も決められなくなる

しかもAIは、私たちよりもはるかに賢く見えます。膨大な知識を持ち、論理的に話し、的確なアドバイスをくれます。「AIの言うことは正しいだろう」と思います。そのあと起こるのは、自立性が失われていくことです。

AIに相談しないと、どんどん不安になり、OKを出してもらわないと、自分の判断に自信が持てなくなります。そうなると、やがて、AIなしでは何も決められなくなる人間ができあがります。

多くのAI研究者が、AIと人間の一対一の関係は、とても「アディクティブ(中毒性がある)」になりやすいと警告しています。AIは、相手のことを深く理解しているように見えますし、今までの会話の文脈も把握しています。

あなたが不安に思っていること、悩んでいることについて、ものすごく説得力のある言葉で応えてくれるでしょう。その能力は、多くの場合、人間をはるかに超えています。

忙しい友人は、あなたの長い愚痴に何時間もつきあってはくれません。もしかしたら家族は、あなたの話を最後まで聞かずに、自分の意見を言い始めるかもしれません。カウンセラーは、予約が必要で、費用もかかります。

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