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かつての"日本のハワイ"なのに、霜は降りるし最南端のスキー場もある…「南国ですよね」に首をかしげる宮崎県の真実

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宮崎県日南海岸の鬼の洗濯板
「鬼の洗濯板」と呼ばれる奇石群で知られる日向灘(写真:k_river/PIXTA)
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その際、必ずと言っていいほど立ち寄るのが、堀切峠を少し南下した先にある「道の駅フェニックス」(宮崎市)だろう。物産館ではマンゴーなどのソフトクリームが楽しめるほか、周囲にはフェニックスやジャカランダ、ブーゲンビリアなど南国らしい植物が植栽され、リゾート感を醸し出している。展望デッキからは雄大な日向灘と「鬼の洗濯板」と呼ばれる奇石群が広がり、開放感にあふれている。もちろん晴れの日が最高なことは言うまでもないが、天気の悪い日の荒々しく昂る海原も見応えがある。

道の駅フェニックス(写真:宮崎県観光協会提供)
道の駅フェニックス付近から望む日向灘。手前は「鬼の洗濯板」と呼ばれる奇石群(写真:筆者撮影)

大小の島々が浮かぶ紺碧の海はまさに絶景

さらに南下を続けると、日向灘に面した断崖絶壁に鎮座する「鵜戸神宮」(日南市)へと辿り着く。断崖の中腹にある洞窟内に本殿が祀られ、これ以上ない神秘的な雰囲気が漂う。「運玉投げ」と呼ばれる神事でもよく知られており、本殿前の広場から約12メートル先にある亀石と呼ばれる石のくぼみに向かって、男性は左手、女性は右手で運玉を投げ、入ると願い事が叶うといわれている。

鵜戸神宮(日南市)。南国感に加えて、宮崎ならではの神話の雰囲気も感じとれる(写真:筆者撮影)
運玉は5個で200円。ちなみに筆者は元バレーボール部ゆえか、毎度くぼみに入れることができる(写真:筆者撮影)

鵜戸神宮から車で40分ほど行くと、見えてくるのが「道の駅なんごう」(日南市)だ。展望テラスからの眺めは大小の島々が浮かぶ紺碧の海がどこまでも広がり、まさに絶景。国内で唯一1000本規模のジャカランダの群生林があり、花が咲き誇る5〜6月は特にトロピカルな雰囲気に圧倒されそうになる。

道の駅なんごう(日南市)からの眺め(写真:筆者撮影)

「宮崎って南国ですよね」と言われると戸惑うし、南国らしくない現実も沖縄との比較も、頭をよぎる。それでも「全然違いますよ」とは言えない。その宙ぶらりんな感覚こそが、地元民と「南国」との距離感なのかもしれない。

参考文献
朝日新聞「新婚旅行ブームのあの並木道…壮大すぎる植え替え作戦」2017年12月18日
第91回宮崎県統計年鑑.昭和49年
<続きを読む>→→後編:「チキン南蛮はまだ進化中」「真っ黒焼けがおいしそう」宮崎といえば牛…の陰で、県民が愛してやまない"鶏文化"の世界

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