60歳になる前に、次の50年をどこで生きるか考えて動く
湊夫妻の選択は、まだ体力も気力も旺盛な50代に、夫婦がこれからの人生をどこでどう暮らすか――そのことを多くの人に問いかけるモデルケースになり得る。
コスト面でも興味深い。20年前、建物の価値ゼロ、1650万円で購入した物件に、今回の約1000万円のリノベーション、その他これまでの修繕費を加えても3000万円弱。現状この地域の新築が4000万円以上することを考えれば、割安なうえに、自分たちだけの物語が詰まった家が残る。
マミさんは、確かな実感を込めて言う。「広さはリノベ前と全く同じなのに、気持ちが全然違います。すごく伸び伸びしました」
セイヤさんはこう重ねる。「将来僕たちが住まなくなっても、子どもたちか誰かが住むかもしれないし、気に入ってくれる人がいるんじゃないか。価値を感じてもらえるような家にできたと思います」
