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石化大手の2027年3月期予想、ナフサは調達できてもクラッカー稼働率上昇を阻む壁、「ババを引きたくない」苦悩

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三井化学のナフサクラッカーなどが所在する大阪のコンビナート地帯(写真:編集部撮影)

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2026年3月決算が4月末から5月半ばに発表されたが、会社が同時に示す27年3月期予想では中東での戦闘とホルムズ海峡封鎖の影響をどのように織り込むかが焦点となった。

とりわけ、ナフサから様々な原料を生産する「ナフサクラッカー」を運用する石油化学(石化)大手は、中東情勢の影響が大きいだけに業績予想を作るのが難しかった。ナフサの調達自体には一定のメドが立ったとはいえ、各製品の需要にどの程度の影響が出るのかは未知数だ。価格動向次第で大きな損失を生む可能性があり、関係者からは苦悩の声が漏れた。

苦悩がにじむ業績予想

「今後の生産計画、原燃料コスト、需要面の変化など現時点では不確定要素が多く、合理的な業績予想の算出が困難」

東ソーは26年3月期決算と同時に発表した27年3月期の業績予想について「未定」とした。三重県四日市市でクラッカー1基を運用しており、桒田守社長は5月26日の経営概況説明会で、「定量的な影響額が正確につかめていない」と語った。

中東情勢の影響を説明する東ソーの桒田守社長(写真:編集部撮影)

原油の精製物の1つであるナフサは、クラッカーなどと呼ばれる巨大な設備によってエチレンやプロピレンといった石化基礎製品に分解される。さらに石化基礎製品はポリエチレンといった中間原料(誘導品)を通じて、フィルムや合成樹脂など、身の回りのありとあらゆるものの原料になる。

国内のクラッカーは12基で、その稼働や販売状況、原料ナフサ価格の変動は、保有する各社の業績に小さくない影響を及ぼす。ホルムズ海峡封鎖によってナフサの調達や価格の先行きが見えなくなったことで、東ソーは合理的な業績予想を立てられなくなったのだ。

27年3月期の業績予想の開示では石化各社の対応は分かれた。

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