店のインスタグラムには励ましも寄せられたが、中傷コメントの方が大きく脳裏に残っている。「頑張ってください」というコメントがたくさんあった中、数の少ない「母親が怪しい」というコメントのほうに、10倍の「いいね」をつけられた。
家族からも「SNSを閉じるべきだ」という声も出た。それでも、娘につながる手がかりをわずかでもつなぎとめるため、SNSをやめる選択はできなかった。
チラシを配り、現地で捜索を続けながら、コメントを確認する日々。並行して、誹謗中傷に法的措置をとるため、投稿のスクリーンショットを撮り続けた。スマートフォンのカメラロールは、中傷で埋め尽くされていった。
「中傷」以上に苦しめられた「正論」
警察による大規模な捜索は16日間で終了した。
とも子さんはその後、顔と名前を出して積極的に取材に応じるようになる。この点も家族の中で意見は割れたが、現場に一緒にいた親としての自責の念を強く感じていたからだ。
そして、犯人扱いや誹謗中傷以上に心をえぐったのが、「正論」だった。

