彼らの時価総額が常軌を逸して巨大なのは、部分的には消費者を労働者に変える方法を見つけたからだ。
写真を投稿したり、ティックトックの動画を作ったり、レビューを残したり、位置情報のサービスをオンにしたり、メールを送信したり、アレクサに話しかけたり、グーグルマップを利用したり、ワッツアップで母親に連絡を取ったりするたびに、あなたは巨大IT企業のために無報酬で働いている。
私たちが生成したデータを循環させている。すると、そのデータがアルゴリズムという形でフィードバックされ、私たち自身の行動を形作ったり、プログラムしたりする。私たちは皆、1ペニーももらうことなくデジタル地主のために重労働をしているのだ。
バルファキスは、エクソンモービルやゼネラルモーターズ、ゼネラル・エレクトリックといったかつての巨大企業では、労働者が会社の収入の約80%を、賃金や給与としてもらい受けていたと指摘した。
ところが、「それとは対照的に、巨大ITの労働者は、会社の収益の1%未満しか受け取っていない。なぜなら有給の社員は、巨大ITの存立に必要な仕事量の、ほんの一部をこなしているに過ぎないからだ。仕事の大部分は、何十億人もの人々によって、無償で行われている」。
「地主階級」の支配から目を覚ませ
キア・スターマーの中道左派政権は、旧来の企業地主に関してはその影響力を抑制する意向であるようだ。しかし新興のデジタル地主に関して言えば、彼は〝歓迎の絨毯〟を広げている。
『「マイノリティ支配」の正体』では一貫して、労働者階級の力が抑制され、分断され、弱体化されてきた様々な要因を示してきた。
個人的で競争的なスタイルの被害者感情を内在化してきた左派。取るに足りないネタで怒りをかき立てようと執心するメディア業界。見出しを飾ることに執着する政治家たち。そして人口統計学上のパニックという感覚が作り出され、そのためにエリート層の居座る上方向ではなく、水平方向や下方向に敵意が向けられてきたこと。
私たちが文化戦争の形で経験しているのは、実際にはレンティア資本主義を下支えする社会的な足場になることなのだ。
私たちが本当に戦うべき真の敵、すなわち、この惑星の地主がいる。世界のエリート層、すなわち真の権力と富を持った少数派の人々は、自分たちが単一の階級であることを自覚しているのだ。残る全員が本当の意味で共有しているのは、かつて「共有地」として保持していたものを奪われてきたという経験である。
自分たちが多数派の階級だと意識したとき、私たちは盗み取られたすべてのものの奪還を開始することができるだろう。お互いに対する同志愛の感覚も含めてだ。

