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移民が増え、多文化的な教育が広がる令和の歴史教育のあり方は? スイスに見習う"前提を共有しない教室"

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世界の歴史教科書を読み比べてみた
統一教科書がないスイスでは、授業はどう行われるのでしょうか?(写真:Kisa_Markiza/PIXTA)
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もちろん、こうした授業には難しさもあります。何でも相対化すればよいわけではありませんし、加害や人権侵害まで「見方の違い」で済ませてしまってはならないからです。

ただ、スイスの事例が示しているのは、事実に向き合うことと多様な立場を理解することは、必ずしも矛盾しないということです。ベルジエ報告書をめぐる議論でもわかるように、痛みを伴う歴史ほど、隠すのではなく、問いに変えて教室へ持ち込む必要があるのです。

統一教科書がないことは対話の余地を生み出している

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統一教科書がないことは、一見すると弱点に見えるかもしれません。しかしスイスでは、その不統一さがむしろ、歴史をめぐる対話の余地を生み出しているようにも見えます。

正解を暗記するのではなく、複数の視点をぶつけ、根拠を問い、相手の立場を理解しながら自分の考えを組み立てる。

多文化社会のなかで歴史を学ぶとは、そういう営みなのかもしれません。日本でも、社会の前提が変わりつつある今、こうした学び方から得られる示唆は小さくないはずです。

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