退職時には勤務先の名前や肩書の入った名刺が手元になくなるわけですから、最低でも個人名でのSNSの発信は行うようにしていきましょう。相当厳しい会社でもなければ、「SNS禁止」と言えないはずです。会社員のうちから地道に起業準備を行います。
例えば、所属している業界のトピックを定期的に発信したり、専門性を高めたりアウトプットに慣れるためにブログを始めるだけでも、退職後の展開がかなり違います。
手軽に無料で始めることができるブログには「アメーバブログ」「はてなブログ」「note」「ライブドアブログ」「Blogger」「楽天ブログ」等があります。本名での活動に抵抗がある場合は、ハンドルネーム(インターネット上の仮名)でスタートしましょう。
より効果があるのは、YouTubeなどの動画コンテンツです。世の中の動きとして、活字から動画の文化にシフトしつつあるためで、特に若手の経営者層や若年層をターゲットにした活動を将来、予定している場合は有効です。
それらの活動を実名で行っていける場合は、「Facebook」や「Instagram」と連携させておきます。ビジネス上で知り合った人も、「Facebook」や「Instagram」で繋がっておくと、転職時・独立時にメリットを享受することができます。退職時までに、SNSでの繋がりを強固なものにし、個人の資産を増やしていきます。
ここまで書かせていただいた方法は、単なるSNSの活用に過ぎませんから、1円も売上になっていなければ「副業」にすら該当しません。もちろん、勤務先の機密情報などを公開すれば、ややもすると裁判沙汰になりますから、その点は十分に注意します。
この活動は、ほぼ1円もかかりません。給与所得で生活をしながら、空いた時間にコツコツと情報発信をしてフォロワーを増やしましょう。うまくいけば、将来書籍を執筆するきっかけにもなりますし、起業後の受注のハードルも下がります。
これを数年単位で行っていくだけで、未来は大きく開くと考えています。事実、筆者もサラリーマン時代にこのようにして自分のポジションを確立したうえで独立し、実際に書籍を執筆するに至っています。
配偶者への「プレゼン」もお忘れなく
「起業」は、筆者が考えるに人生最大のイベントと言っても過言ではありません。結婚よりも大きな決断とすら思います。そんな大きな決断を、配偶者などの家族に相談せずに行うことなど、当然できませんから、通常はどんな方でもご家族に相談されることでしょう。
筆者はサラリーマン時代、配偶者である妻に相談しましたが、即答で「NO」でした。「上場企業の社員になったのに、ちょっと嫌なことがあったくらいで辞めるのはアホだ」とも言われました(厳密にいうと前職はホールディングス化していたので、上場企業の子会社になっていましたが)。

