また、6月病を経験すると、どんな気分を味わうことになるのか? 具体的な調査結果を見てみよう。
メンタル不調の相談も増える
「疲れやすさを感じるようになった(54.0%)」「仕事へのやる気が出にくくなった(53.9%)」がともに5割超だ。「気分の落ち込みや不安を感じることが増えた(45.3%)」「仕事を始める・出社するのが億劫に感じた(43.0%)」も4割を超える。体調面だけでなく、心理面での変化を自覚する人も多い。
企業側の採用担当者に聞くと、46.1%が「6月は他の月より従業員からのメンタル不調の相談が増える」と答えている。6月病は、個人の気の持ちようの問題ではない。多くの組織で起きている構造的な現象だ。この現実を上司が知っているかどうかで、部下への関わり方は大きく変わるだろう。
それでは、6月病を理解できない上司は、どんな特徴があるのか? 一つ一つ解説していこう。
6月病を理解できない上司は、「適性がないから、やる気がなくなっている」と決めつけてしまう。
「あいつはそもそも、この仕事に向いていないんじゃないか」
こう判断する上司は少なくない。しかし、それは短絡的すぎるだろう。
ここで重要な概念が、適性と適応の違いである。
「適性」とは、その業務や目的に適した性質をもともと備えているかどうかのこと。一方、適応とは自らの意思で適するように変化していくことを指す。
・適性 → 適しているかどうか?
・適応 → 適するように動くかどうか?
世の中には、努力と経験によって適応できる仕事は数多くある。最初から「向いていない」と判断するのは早計だ。
