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高市首相「笑顔が消えた瞬間」に不信感が爆発するワケ…「"ネガキャン動画"問題」が浮き彫りにした《知識バイアス》の恐怖

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高市早苗首相
近年、「笑顔」の印象が強くなっていた高市早苗首相。それが裏目に出る出来事が…(写真:Tomohiro Ohsumi/Getty Images)
  • 宮本 文幸 「見た目」戦略研究家/桜美林大学ビジネスマネジメント学群教授
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さらに、ここに「確証バイアス(※3)」が加わる。

心理学者のウェイソン氏が示したとおり、人はすでに持っている印象を「確認する情報」を優先的に処理する。支持者は「やっぱり頼もしい」という情報だけを受け取り、批判者は「やっぱり怖い」という情報だけを受け取る。

笑顔が消えた瞬間、支持者には「真剣な顔」に見え、批判者には「本性が出た」と見える。

これが「強い顔の政治家は必ず分断を生む」という、見た目の科学が示す宿命的な構造だ。

ネガキャン動画問題が引き起こした「知識バイアス」

今回の「“ネガキャン動画”問題」は、この構造をさらに深刻にした。

トドロフ氏がもう1つ指摘している現象がある。「知識バイアス」だ(※2)。

人は、ある人物についての情報が加わると、その情報を通じて顔を見てしまう。

「この人はスパイだ」という情報を持って、その顔を見ると疑わしく思える。逆に「英雄である」という情報を持って見ると、頼もしく映る。顔自体は変わっていないのに、情報が顔の印象を書き換えてしまうのだ。

週刊誌などで報道されていた、高市首相の陣営が「約20台のスマートフォンとAIを駆使して、1日100本ものライバル候補や野党のネガティブキャンペーン動画を配信していた」という情報が加わった瞬間、高市首相の顔はどう見えるか。

これまで「強いリーダー」として見ていた人々の脳内でさえ、その顔が「狡猾さ」や「二面性」のシグナルとして処理され始める可能性がある。支配性の高い顔――鋭い目線、力強い表情――が、今度は「裏がある人物」の証拠として読み取られてしまうのだ。

注目すべきは、この「知識バイアス」が過去の記憶にもさかのぼって作用することだ。

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