一方で、対照的なのが、高市氏と総裁選を争い、“ネガキャン動画”の標的になったと報道されている小泉進次郎氏だ。整った顔立ち、爽やかな笑顔――「信頼性の高い顔」を持つ。
それゆえ「親しみやすい」と感じる人が多い反面、「軽い」「中身がない」という批判も時には生んできた。支配性を感じさせない顔は、リーダーとしての「有能さ・実行力」が伝わりにくいという別のリスクを抱えている。
では高市首相はどうか。
高市氏の顔立ちは、本来「支配性が高い」側に位置している。くっきりとした眉、鋭い目線、引き締まった表情――これらはいずれも怒り顔に近い特徴だ。政治家としての長いキャリアの中で「強硬派」「保守のトップランナー」という支配性の高いイメージが固定されてきた。
しかし高市氏は、3人の中で最も複雑な位置にいる。支配性の高い顔立ちを持ちながら、意識的に「信頼性の軸」へのシフトを試みてきた政治家だからだ。
「見た目戦略」で成功していたのに…
筆者は今年2月、高市首相が総選挙で圧勝した理由を、見た目の科学から分析した。
その核心は「支配性から信頼性へのシフト」だった。
それ以前の高市氏はくっきりとした眉、強い目線——支配性の高い印象を与える顔立ちだった。しかし総選挙に向けて、柔らかな眉、ナチュラルなメイク、青系のスーツという変化が加わった。「信頼性の軸」を強化する、見た目の戦略的転換だ。
