これは、高市首相だけに起きていることではない。
高市首相といえば、以前は「笑顔が少ない」と言われたり、濃い眉や鋭い視線から「硬い」印象を持たれたりしていた。つまり、「強い顔」を持つ政治家として知られている。
同じように、歴代首相には「強い顔」を持つ人が多い。日本で最高のリーダーシップを求められる存在ゆえに、「強い顔」が求められがちなのかもしれない。例えば、高市首相の“後見役”とも言われた麻生太郎氏や、前首相の石破茂氏もそうだ。
こういった政治家は例外なく、熱狂的な支持と激しい批判を「同時に」生み出している。それはなぜか。
「信頼性の高い顔」は「信頼できない」と判断される?
心理学者のアレクサンダー・トドロフ氏は、人間が顔から受ける印象を2つの軸で整理している(※1)。
1つは「信頼性」の軸――善か悪か、味方か敵かを判断する軸だ。
もう1つは「支配性」の軸――強いか弱いか、支配的か従属的かを判断する軸だ。
では、「信頼性の高い顔」とは何か。幸せそうな表情に似た顔立ち、柔らかな目元、穏やかな口元、いわゆる「笑顔に近い顔」だ。
一方、「支配性の高い顔」とは、怒り顔に近い顔立ちを指す。顎が大きく、眉が上がり、目が鋭い。男性的で成熟した印象を与える顔だ。
この2つの軸は、それぞれ独立している。「信頼性が高く、かつ支配性も高い」顔もあれば、「信頼性が低く、支配性も低い」顔もある(※1)。
