きっかけとなったのは、インドネシアで撮影されたボートレースの様子に、BGMとして「夜の踊り子」を使用した動画だった。船首には子どもが立ち、バランスを取りながら踊っているもの。この映像が拡散されたことで、楽曲そのものも評価されるに至った。
「再現しやすさ」が生んだ韓国発の拡散現象
映像だけを見ると、“海外のオモシロ動画”だと感じるだろう。船首の子どもは、なぜかサングラスをかけ、コミカルな動きで踊っている。一方で、後ろに座る大人たちは、必死にボートをこいでいる。しかしこれは、現地の伝統的なイベントなのだそうだ。
この動画、船首の子どもと後ろの大人たちのコントラストが面白く、無音で見ても楽しめる。しかしながら、そこにテンポのいい「夜の踊り子」が流れると、なおのことギャップが際立ち、おかしみが生まれる。まるで“この踊りのために作られた楽曲では”と思ってしまうほどのマッチング具合だ。
今回話題になっている動画は、日本ではなく、韓国のサカナクションファンから火が付いたとされる。ショート動画として配信され、約半年を経てジワジワと拡散。そして、楽曲そのものも注目されるほどに発展した。
その理由には、再現のしやすさもあった。実際に船に乗るのは難しいが、乗り込んでいるような隊列を組むことは簡単だ。そしてこぎ手役がいなくても、少年役1人さえいれば成り立つ。縦型ショート動画として、見た人が自分でも撮ってみたくなるフォーマットだったことも、ヒットの背景にあるだろう。
