また、単なる時間制限だけでなく、「親子で話し合ってルールを決める」ことも重要視されています。「Google Family Link」やアップルの「Screen Time」などの機能を使って、使用時間やアプリ制限を設定しつつ、年齢が上がるにつれて少しずつ自主性を渡していく考え方です。
最終的には高校生になる15歳ぐらいで、こうしたルールは「卒業」させるのが一般的です。
うまくいっている家庭ほど、「監視」よりも「信頼」を重視しています。
厳しすぎる管理は隠れて使う行動を招くため、最終的には「自分でコントロールできる力」を育てることが目標です。ルールを守らせること以上に、「なぜ必要なのか」を理解させることが、思春期のデジタル教育では最も大切だと考えられているのです。
子どもに家事を分担させる
アメリカでは、子どもに家事を分担させることは、単に親を手伝わせるためではなく、「自立心」と「責任感」を育てる大切な教育の一部と考えられています。特に思春期になると、学校の勉強や部活と並んで、「家庭での役割を持つこと」が重要視されます。
多くの家庭では、幼い頃から年齢に応じた家事を任せます。
小学生であれば、自分のベッドを整える、食卓を準備する、洗濯物をたたむ、ペットの世話をするといった簡単な仕事が中心です。
そして、中学生から高校生になると、食器洗い、掃除機がけ、ゴミ出し、庭の手入れ、下のきょうだいの世話、簡単な夕食づくりなど、より責任のある役割を担うようになります。
アメリカでは、「自分のことは自分でする」という考え方が非常に強く、たとえば自分の部屋の掃除、自分の洗濯、自分の昼食の準備などは、親が当然のように子どもに任せる家庭も少なくありません。大学進学や一人暮らしを早い段階で見据えて、「生活力」を身につけることが重視されているのです。
家事の分担については、「家事を通じて生活スキルを育てる」という考え方も広がっています。心理学者たちは、家事を継続して行う経験が、忍耐力、計画性、自己管理能力、他者への配慮などに結びつくと指摘しています。
