また、蛍光溶液が用意されており、テスト後ブラックライトを当てると、浸水した部分がわかる……というような実験も可能とのこと。
メーカーは、このような施設で耐水性能を確保しようと努力しているのだ。
「水」以外の条件が、耐水機能を損なわせる
しかし、ユーザーのさまざまな使用条件により防水性が損なわれることもある。それゆえ、完全な保証を行うのは難しいというわけだ。
例えば、真水はいいが、塩水や汗などの塩分の入った水はパッキンを劣化させる可能性がある。
酸性、アルカリ性など、pHの変化もパッキンを傷める可能性が高い。硫黄などの成分の入った温泉もその顕著な例だ。日焼け止めを中心とした化粧品、ジュース、コーヒーなどの飲料は、いずれも真水よりもパッキンにダメージを与える可能性がある。
さらに、使用温度、湿度などの条件もある。
公開されている製品の仕様を見るとよくわかるのだが、iPhoneの動作環境温度は「0℃から35℃」だ。また、相対湿度は「5%から95%(結露しないこと)」となっている。ここではiPhoneを例に挙げたが、多くの電子機器はこれに準じる条件でテストされているはずだ。
単にこの温度を超えた状況では動作を保証しないというだけでなく、パッキンなどの性能も保証されないのだ。だから40度のお風呂では、そもそもiPhoneは防水性能を維持できるかどうか保証されていないのだ。また、温度の急激な変化により、本体の内部に結露する可能性もある。本体の内部で結露し、その水分が電子回路に触れると、そこでショートし、壊れてしまう可能性がある。
筆者がお風呂でのiPhoneの使用を推奨しないのはこれが理由だ。サウナなんてもってのほかだ。
