東洋経済オンラインとは
ビジネス

防水性能"IP68"でも保証されない? iPhoneをお風呂や海で使う前に知っておくべきこと

8分で読める
雨や汗、電子機器が水分にさらされる機会は少なくない(写真:筆者撮影)
2/5 PAGES
3/5 PAGES

分解して見てみると、回路や端子部分が樹脂で固められたりと、たとえ内部に水が入っても、端子が濡れないように工夫されている部分もある。努力されていることは確かなのだ。

「IP68」「IP55」などの規格は何を表すのか?

ここで、防塵と防水の等級の話をしておこう。皆さんも、IP55とかIP68という規格を聞いたことがあると思う。その規格は、このように定められている。

防塵防水の規格。IP55だと影響があるほどの粉塵が入らず、あらゆる方向からの噴流水に耐える。IP68だと、水没しても内部に浸水しない(図:筆者作成)

例えば、IPX6の「あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響を受けない」という性能を確認するために、アップルはこのようなテストを行っている。筆者は、このテスト環境を実際に、カリフォルニア・クパチーノにあるアップル本社近くの耐久性テスト施設で取材した。

iPhone 16 Proの耐水試験の様子(写真:アップル)

テスト施設を持った試験機関に依頼する企業もあるが、自社でテスト設備を持っているほうがさまざまなテストをすることができる。

また、IPX7、IPX8の規格については、どのぐらいの水深に何時間つけるかといった具体的な規定はないので、それぞれデバイスによって社内規格を決めてテストを行う。例えば、現行のiPhone 17 Proの場合「最大水深6mで最大30分間」となっている。

先日、イヤホンメーカー、Shokzの深圳にあるテスト施設を見学に行ったが、そこでは水没テストを円筒形のアクリル水槽を用いて行っていた。

この筒の、1mの深さに沈めれば1mの試験、2mであれば2mの試験ができるというわけだ(写真:筆者撮影)
4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象