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ファンに望まれない「漫画の実写映画化」なぜ続く? 炎上してもビジネスとして成立する"納得の背景"

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漫画実写映画化作品はネガティブな声にさらされることが多いが、なぜなくならないのか?(写真:yuuno177/PIXTA)
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漫画実写映画史に名を残すようなヒット作を生み出すことは、ハードルが極めて高い挑戦になる。一方、世間の高い評価は得ずとも、そこそこの数字を残す作品はそれなりにある。

良くも悪くも世の中的な話題になることから、一定数は映画館に足を運ぶ。それが映画会社にとって安定したビジネスになっている。

なぜ炎上しても実写化は続くのか

漫画実写映画化は、ファンベースが大きい人気原作であればあるほど、発表のたびに炎上するケースが多い。その際の原作ファンからのネガティブな声は大きく、作品を愛する彼らはビジネスのにおいがプンプン漂う商業消費を厭う。その空気は、コア層に限らず、世間一般にも蔓延している。

そんな状況はいまに始まったことではない。そのリアクションがずっと繰り返されながらも、連綿と続いてきている。

なぜ炎上し、世間に揶揄されながらも、漫画実写映画化がなくならないのかと言えば、結果的にその多くが数字として結果を残し、商業的に成立しているからだ。そしてそれは、映画史としても古くから続いてきており、文化のひとつになっている。

そもそも映画作品の企画には、大きく分けてふたつの流れがある。

ひとつは、監督や脚本家など作家、クリエイターが、その時代の社会に訴えるべきテーマやメッセージを、映画というメディアを通して発信するために企画を作り、映画会社に持ち込む。

もうひとつは、映画会社のいち企業としての利益追求が主軸になる、ヒットを生み出すための企画作りだ。

前者は、小規模な作品が主になり、インディペンデント系の映画会社から配給されることが多い。是枝裕和監督、西川美和監督、深田晃司監督、濱口竜介監督などが手がける作家性の強いオリジナル作品が代表例だろう。

後者は、大手映画会社が手がける大規模予算のエンターテインメント大作。漫画や小説など人気原作を人気キャストの出演で実写映画化する話題作は、こちらの枠になることがほとんどだ。

映画産業は、文化としての側面と商業性を内包する。映画会社は、映画を作って売ることを生業(なりわい)とし、会社存続のためにヒットする企画を作り続けなければならない。

そのなかで、漫画実写化はそれなりの規模の予算がかかる商品ではあるが、その多くは商業的に成立する。ヒットポテンシャルの高い、売れる商品であり、理にかなった映画ビジネスの手法なのだ。

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