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爆破予告で「東大五月祭」が中止…それでも、発端となった《参政党・神谷代表の講演会》は"封殺"するべきではなかった理由

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東大五月祭
「東大五月祭」の初日もいい天気だったが……。学内は“大荒れ模様”だった(写真:筆者撮影)
  • 西山 守 マーケティングコンサルタント、桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授
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SNSやニュースのコメント欄を見ると、「学生たちがかわいそう」「中止に伴う模擬店の損失はどうするの?」など、爆破予告やその結果中止になったことに対して賛同の声はまったくといっていいほどなかったが、神谷氏の講演会を企画したことに対しては、賛否両論の意見が見られた。

爆破予告を行った人物が悪質なのはもちろんなのだが、企画した側には問題はなかったのだろうか? あるいは、トラブルを避ける方法はなかったのだろうか?

予定されていた神谷代表の講演会を告知するポスト(画像:「右合の衆」Xアカウント @ugonoshu_UTより)

物議を醸したケースはこれまでもあった

参政党・神谷代表の講演会の開催に対しては、元から学内でも反対の声があったようだし、ネット上でも賛否の意見が飛び交っていた。開催前から問題は顕在化していたのだ。

なお、主な反対の理由は、神谷氏が排外的な差別主義者である――という主張による。

大学での講演会が中止になるのは異例の事態ではあるが、講演会に招聘した講師が物議を醸し、開催が危ぶまれた事例は過去にもある。

つい2年前、2024年の「東大五月祭」においては、経済学者の成田悠輔氏が講師として招聘されたが、在校生の間で反対デモが起きた。

ちょうど、成田氏が過去にネット番組「ABEMA Prime」で、高齢化社会での世代交代の必要性に関して「高齢者の集団自決、集団切腹みたいなのしかないんじゃないか」という発言をしたことが問題視されていたタイミングだったことが災いし、講師としての適性が疑問視されたのだった。

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【しかし講演会は行われた】

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