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心痛む猫の「殺処分」、ゼロへのカギは「野良猫対策」にあり!無責任な善意が招く課題とデータが示す「TNR」の重要性

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猫保健所に収容され、引き取り手がなければ殺処分。かわいそうな結末をどう防ぐか(写真:たけぽん/PIXTA)
  • ジョイ吉 保護猫活動団体「とーち保護猫の会」代表
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野良猫を減らすためにはどうしたらよいのだろうか。それには2つの重要なアプローチが考えられる。

1つは今いる野良猫を減らすこと(具体的には保護するか駆除するか、だ)。そしてもう1つは、将来生まれる野良猫を減らすことである。これには個体数管理のための集中的な「TNR」を行っていくことが不可欠となる。「TNR」については後述する。

今いる野良猫を減らすためには、もちろん野良猫を保護できれば一番よい。しかし、現状では保護活動が追いついていない。また、駆除という手段は、現在の日本では基本的に受け入れられていない。

「TNR」こそ有効なアプローチ

そこで、野良猫を減らす効果的なアプローチが「TNR」である。これは、「捕獲して」(Trap)、「不妊・去勢手術」(Neuter)をし、「猫がいた元の場所に戻す」(Return)という活動の頭文字を取ったものだ。捕獲して不妊・去勢手術を行うことで、これ以上野良猫を増やさず、時間を掛けて数を減らしていくという取り組みである。

では、なぜTNRに取り組むことが大切なのか。まず、野良猫が増え続けると、交通事故や病気、飢餓、虐待などのリスクが高まり、猫自身が苦しむことになる。また、猫の糞尿による被害や鳴き声、ゴミ荒らしといった問題が深刻化し、地域社会でのトラブルにもつながるためだ。

一方で、TNRなどの保護活動は、長期的に見て地域の環境改善と猫の命の保護につながる。特にこれらの活動には行政主導が不可欠となるだろう。計画的・集中的にTNRを実施することが、将来の野良猫の減少につながるからだ。

以上の論拠は、環境省が毎年公表している「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」(2024年度)をみれば一目瞭然である。動物愛護管理行政事務提要の「殺処分数」の分類をみると、猫の引き取り内訳では、飼い主からが37.8%を占め、犬の場合だと同12.7%となっている。

裏を返せば、猫は62.2%、犬は87.3%が「所有者不明で引き取られている」ということを意味する。さらに、収容された猫の50.3%が所有者不明の「子猫」となっている。

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【「かわいいからえさをあげる」が招く不幸】

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